インドは世界第5位の経済大国となった

IMF(国際通貨基金)の世界経済見通し(WEO)によると、インド経済は2013年から2023年で90%以上成長し、11位から5位となった。
これは、主要経済国の中で過去10年間で最も高い成長率である。
 ※世界経済見通し(WEO)では、各国の経済動向を世界レベルで分析している。

2023年経済大国ランキングは以下の通りである。

1位-アメリカ合衆国
 2023年の名目GDP約27兆ドル、10年で約62%成長
2位-中国
 2023年の名目GDP約17兆ドル、10年で約83%成長
3位-ドイツ
 2023年の名目GDP約4兆ドル、10年で約19%成長
4位-日本
 2023年の名目GDP約4兆ドル、10年で19.18%衰退
5位-インド
 2023年の名目GDP約3兆ドル、10年で約92%成長



インド経済の要となっているのは、IT、製造業、農業の分野である。
IT産業はデジタル化がインドで加速し、製造業は「Make in India」政策にて、国内外の企業がインドに投資して生産拠点を設ける。農業は、政府の支援政策にて成長し、世界第2位の米・小麦・砂糖の生産国となっている。
2022年にはインドの輸出は前年比27.5%の増加を記録している。

モディ主相のマニフェストには、失業率の改善と雇用の確保、福祉プログラムの拡充や小規模・零細企業の融資上限引き上げ等の継続が、インフレ抑制による財政コントロールが含まれており、今後の成長が期待される。
国連報告書(世界人口予測2024)によると、インドは2062年まで人口増加が進み、総人口は16.92億人になると予測されている。今後も総人口世界一位の国を維持し、多大な労働力を持つことになる。

モディ主相はインド経済の発展に向けて、アメリカ、ロシア、シンガポール、日本、ウクライナ、バングラデシュ等の国々との協力関係を、より一層強固なものにしようと働きかけている。

参考:国際連合(世界人口予測2024)、IMF(World Economic Outlook)

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