駐在が決まると、駐在先への荷物輸送の準備をする必要があり、かなり手間で時間がかかります。
駐在先へ輸送できる荷物量は意外と多く、準備に時間がかかる為、早めの準備が重要です。
駐在先への荷物の輸送手段である、飛行機手荷物・航空便・船便の3つについてまとめました。
飛行機手荷物
飛行機の手荷物の特徴としては、駐在先に赴任後に直ぐに使えるという点です。
他の航空便や船便は、輸送時間や輸入通関がある為、受取までに時間がかかります。
その為、移動後に直ぐに使用するものは、飛行機の手荷物として持ち込む必要があります。
・給料を受け取るまでの生活費
現地銀行口座を開設するまでは、給料を手にすることができません。
銀行口座を取得するには、各国指定の納税準備を進める必要がある為、1~3か月程度かかります。
現地の物価にもよりますが、3か月分の生活費の日本円を持っていくことをお勧めします。
駐在先で全て現地通貨に換える必要は無く、足りなくなったら換金するのが良いです。
100万円以上の現金を持ち出す場合は税関に申告する必要がある為、100万円以下にしましょう。
・航空便 / 船便が来るまでの衣服
赴任先での気候や洗濯できる環境に住めるか次第ですが、最低でも1週間分の着替えは持っていきましょう。
都市部に駐在する場合は、GUやユニクロ等がある為、3日分の着替えでもなんとかなります。
・駐在先での仕事用品
赴任後すぐに仕事が始まることが多く、仕事用品は飛行機の手荷物とするのが良いです。
飛行機ではバッテリー等は預けることが出ず、機内持ち込みの手荷物とする必要がある為、電子機器は最小限にしましょう。
また、特殊な機器や工具は駐在先で手に入らない場合が多い為、要注意です。
・生活用品
歯ブラシやボディソープ、タオル、化粧品等は使い慣れた物を使用したいと思う人が多いです。
海外で購入することもできますが、使い勝手が悪かったり、仕様が少異なったりする為、初めの内は日本で使っていたものを使用するのが良いです。
飛行機の手荷物には制限があり、多くは30kg~50kg程度が限界で、それ以上になると追加料金(10kgあたり3~5万円程度)が必要になります。
預けることができる荷物量は、航空会社や搭乗クラスによって変わってくる為、航空会社と会社のルールを確認しましょう。
もし、フライトのチェックイン時に重量オーバーが発覚しても、差分を捨てるか追加料金を払えば問題なく搭乗できます。
航空便・船便
航空便や船便は到着までの時間がかかる事が問題になります。
航空便は1か月から2か月、船便は3か月から4か月、荷物が手に届くまで必要となります。
飛行機の手荷物と異なり、多くの物を輸送することが出来ます。
航空便だと衣類や食品、日用品を送るのに十分で、家具や家電を輸送する場合は船便を依頼する必要があります。
・食品
駐在先で日本食を食べられる環境にない場合は、可能な限り日本食を持っていくことをお勧めします。
海外での食事でも問題ないですが、やはり日本食を食べたくなります。
荷物を全て食材にすると業務目的扱いとなり、税金がかかる為、量には注意する必要があります。
また、到着までに賞味期限切れてしまうなんてこともある為、確認が必要です。
・家具や家電
日本で使用する家具・家電をせっかくだから使用したい人が多いです。
しかしながら、到着するまではそれらが無い生活を送る必要があり、結局は現地で購入することになり、家具や家電は日本で全て売却しておいた方が良かったという声もあります。
家電については、海外電圧に対応しているか等も注意が必要です。
バッテリー内臓式の家電は輸送できない為、輸送できる家電は限られます。
・趣味で使用する物
駐在先での休日を充実させる為に、趣味で使う道具を持ち込む人が多いです。
ゴルフ用品や楽器、調理機器等、手荷物として持ち込むには困難なものは航空便や船便を使用します。
航空便や船便で輸送中に、中身が破損することが良くある為、不安な方は自分でしっかり梱包準備を行うことをお勧めします。
航空便や船便を使用して輸送する場合は、”輸送する必要があるか”、”輸送可能かどうか”を早い段階で確認しておく必要があります。
ギリギリになって輸送出来ない、しないとなった時に処理出来ない可能性があります。
まとめ
駐在となると、今まで当たり前にあった物が無くなり、新たな生活が始まります。
ギリギリで準備を始めると時間が無い上に手間がかかる為、大きなストレスになります。
勤め先や輸送会社に早めに問い合わせを行い、飛行機手荷物・航空便・船便の詳細情報を確認しましょう。
勤め先、輸送会社や駐在会社は、駐在者の生活までは完全にサポートしてくれません。
日々の業務で忙しい中でも、積極的に自分で情報を集めて駐在準備を進めていくことが重要です。
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