日本とインドで同じ人間ですが文化が大きく異なり、いきなり日本人がインドに行くと困惑する事が多いです。
日本人がインドに来た時に苦労しない様に、事前に知っておいた方が良い情報をまとめました。
駐在や出張でインドで経験した、インド生活での困り事を基に記載しています。
水が死んでいる
インドの水でお腹を壊すことは有名で、インドに行ったらペットボトル以外の水を口にするなと言われるほどです。どれだけ喉が渇いていても、ペットボトルの水を飲むようにしましょう。
ホテルの水は処理されていますが、場所によってはお腹を壊す場合もあります。
人から貰ったり、タクシー内に置いてあるペットボトルですが、その辺の水道水をペットボトルに補給している可能性がある為、蓋が開いた形跡があるか必ず確認しましょう。
タクシーは信用出来ない
インドでタクシーを呼んでも、ほとんど時間通りに来ません。タクシーの運転手に前日に時間を指定しても、10分ぐらい遅れてくることは当たり前です。
ひどい時には1時間程度遅れてくることもあり、大切な打ち合わせ等は昼以降に入れておくのがいいです。
遅れてくることを知っていたとしても、時間通りに来ないと不安になるのが日本人の為、ドライバーの連絡先は必ず控えておきましょう。
"No"と見せかけて、"Yes"
インドあるあると言ってもいいほど、インド人と仕事をする時に多くの人が困惑します。インド人は、”いいよ”や”分かった”という時、首を横に振る”No”のジェスチャーをします。
コミュニケーションに慣れるまでは、ちゃんと”YES”と言って貰うようにするのが確実です。
私も最初は、”できますか?”と聞いた時に首を横に振るので、分かってないのかと思って5回くらい同じ説明をしたことがあります。
お釣りが返って来ない
インドのお店で500ルピー札や100ルピー札で支払いをすると、1ルピー単位のお釣りが返って来ない事があります。日本に比べてインドでは遥かにキャッシュレス化が進んでおり、ほとんどの人がキャッシュレス決済で済ませます。
その為、お店側も小さいお金を用意していない場合があり、小さい店舗だと10ルピー単位のお釣りが返って来ない事もありました。
トイレにトイレットペーパーが無い
インドのトイレには基本的にトイレットペーパーはありません。シャワー見たいな物が備え付けられており、それでお尻や手で洗う為、日常生活でインド人は基本的に右手を使います。
インド人の後にトイレに入ると、床や便座が水まみれになっていることが多々あります。
日本人がインドでトイレを使用する時も、当然、トイレットペーパーは無い為、出かける時には必ずトイレットペーパーを持参しましょう。
ただ、世界的な飲食店にはトイレットペーパーが備えてある事が多いです。
割り込みは日常茶飯事
インドで割り込みは日常茶飯事で、電車の切符売り場や、アトラクションの待ち時間、更には空港のチェックインの列まで割込みが後を絶ちません。順番待ちの列はあって無いようなもので、隙あらば割り込んできます。
割込みを防ごうとスペースを作らない為に、前の人にお腹がくっつくくらい近づいてきます。
順番を死守しようと全員が前に行こうと混雑する為、ゆっくり列に並ぶなんてことはインドで期待してはいけません。
狂犬病の危険しかない
インド出張や駐在となると、必ず狂犬病ワクチンの接種を勧められます。空港を出た所から都市部、地方の至る所で犬だらけの為、犬と接触し狂犬病になる可能性が高いです。
野良犬は自ら近づいてくることは少なく、何もしなければ嚙まれたりすることはありません。
野生のリスもたくさんおり、リスからも狂犬病は感染する為、要注意です。
インドと日本の微妙な時差
海外とのやり取りのあるあるですが、時差があると話したい時に話せなかったり、早く返事が欲しくても相手側が勤務時間外だったりします。インドと日本の時差は3時間30分である為、就業時刻や休憩時間等がずれることで、連絡が取れる時間が限られます。
ヨーロッパ程ではありませんが、日本の勤務時間と少しずれる為、打ち合わせが設定しにくいです。
インド時間なのか、日本時間なのかを明記してWeb会議を設定する必要があります。
交差点は物乞いだらけ
日本と同様にインドでも職に就かない人が一定数おり、その人達は物乞いをして観光客や富裕層からお金を貰って生活しています。ただの物乞いもいれば、腕や足の怪我を見せつけたり、子供にその辺の花を売らせる等で同情を誘ってきます。
それだけでなく、信号待ちの車の窓を勝手に拭いてお金を貰おうとしたり、まとわりついて窓をドンドンしてくることもあります。
一般道路は無法地帯
インドの都市部は交通量多く、日本人が運転したらほぼ間違いなく事故に遭います。車線という概念が無く平気で道路の中央を走行したり、反対車線の逆走、追い越し追い抜きの駆け引き、無限パッシング、制限速度の概念が無く煽り運転の横行等が当たり前になっています。
タクシーに乗っているだけでも、ワイルドスピードの世界にいる気分になります。
バイクは基本ヘルメットをせず、原付に3人乗り、中型バイクに4人乗り、後ろに乗る女の人はバイクにまたがらずに横乗りの女の子座りで見ていてとても危険です。
終業時刻にシビア
インドの会社では週休1日制が多く、ほとんど休みがありません。休みが1日ということもあり、毎日残業していると家族と過ごす時間や趣味の時間が無くなる為、定時ダッシュする人ばかりです。
終業時刻10分前くらいから荷物を整理しだして時間が来る前から帰る気満々で待機しています。
正直少し羨ましく思うのが本音です。
日本人は勤勉というイメージがあると思っていましたが、週に休みが1日ということで、標準の労働時間的に見ればインド人の方が勤勉なのかもしれません。
劣悪な生活環境
インドに住むと日本がどれだけ綺麗な国か分かります。インドだと至る所にゴミが散乱しており、どこでも気にせずポイ捨てします。
うし・いぬ・ひつじ等の動物がどこにでもいる為、散乱しているゴミの匂いに合わせてフンの匂いも凄く、そこら中に悪臭が漂っています。
また、都市部では車やバイク、オートリキシャ(トゥクトゥク)が道路を埋め尽くしている為、排気ガスが大量に発生してスモッグで先が見えないほど白くなり、立っているだけで咳が出ます。
ネットの店舗情報は信用出来ない
Googleマップや公式HPで確認した情報と異なることが多いです。オープン時間に空いていなかったり、店舗の場所が違ったり、料金やメニューが変更されていたり。
インドの飲食店等に行く時は、事前に電話で直接確認するのが間違いありません。
行っても開いていないだけなら、待てば済みますが、完全に潰れてしまっているパターンも良くあります。
私も気になっていた店に行こうとして、着いてみたら野原だったこともありました。
朝・昼・夜の3食カレー
インド人は想像通り、ほとんど毎日カレーを食べます。カレーと言っても日本のカレーとは全く異なり、一食に色んな種類のカレーが入っています。
種類によっては美味しいカレーもありますが、全く口に合わない場合もあります。
カレーなら美味しいから問題無いと考えてインドに来る人もいますが、毎日毎食カレーを食べるとなると多くの人がすぐに嫌になります。
味覚がそもそも異なる為、現地のご飯はあまり口に合わない事が多く、日本食を持ち込むことをおススメします。
仕事の請負は村
物流・ユーティリティ関係の作業を現地の会社へ依頼すると、作業者の数人は裸足にボロボロのズボンとTシャツを着たおじさんが来ます。明らかに専門の人ではなく、その辺の村から集めてきた感があります。
現地会社は作業を請け負うと、村に人集めに行き安い労働賃金で人を雇う為、素人が作業を行うことが発生します。
素人が作業するとなると危険行動ばかりする為、労災にならない様に要注意です。
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