インド大気汚染|屋内・屋外共にPM2.5はトップクラス

インドの屋内の空気状態

ダイソンは、340万台以上のコネクテッドダイソン空気清浄機により、2022 年から 2023 年までの世界中の実際の室内空気質データを調査しました。
調査対象のPM2.5は、直径2.5ミクロンほどの小さな粒子のことで、一般的な人間の髪の毛の直径は約70ミクロンとなります。

2022年を通してダイソンコネクテッド清浄機のデータを世界的に見ると、平均のPM2.5で各国をランク付けすると、インドと中国がトップ2を占めています。

調査対象31カ国の中で、日本を含む27カ国が、屋内のPM2.5レベルが屋外を6カ月以上超えており、部屋の外より部屋の中の方が空気が汚れていると言えます。
インドを含む4か国のみ、PM2.5レベルが屋外レベルを下回り、部屋の外より部屋の中の方が空気が綺麗だと言えます。(2022年に6ヶ月未満)。

インドの屋外の空気状態

WHO(世界保健機関)のWorld Health Statistics(世界保健統計)に掲載されている各国都市部のPM2.5年間平均濃度では、インドは11位にランクインしています。
日本は145位にランクインしており、インドの空気は日本の約5倍汚れていることが分かります。

インド-デリーでは、大気汚染の急速な悪化を考慮し、2023年10月に大気汚染対策を適用措置「ステージ2」に引き上げています。
続いて翌月2023年11月には、「ステージ4」まで引き上げを行い、大気汚染の対策に力を入れているのが現状です。
「ステージ4」では、生活必需品の運搬や、生活に必要なサービスの提供をする場合を除く、トラックや小型商用車、中/大型商用車のデリーへの立ち入りや走行が規制されます。

インドの経済成長に伴い、車や工場・発電所の排気が増加する為、大気汚染に対する規制が強化されていくことが予想されます。

参考
https://www.dyson.co.jp/community/news/global-connected-aqdata.aspx
https://www.who.int/data/gho/publications/world-health-statistic

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